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【号泣】本当にあった花魁の身請けに関する実話エピソード3選

美しく華やかな花魁ですが、実は悲しいエピソードもたくさんあります。

今回は、花魁の身請けに関するエピソードをいくつかご紹介します。

花魁についてもっと知りたいという方にはとっておきの内容ですので、ぜひご覧ください。

花魁からの脱出!花魁の身請けとは

そもそもですが、花魁の身請けとは何なのか、ここで身請けについてご紹介します。

身請けの仕組み

身請けの仕組み

身請けとは、花魁のお客さんである男の人が、お気に入りの遊女を指名して花魁の仕事をやめさせることを指します。

次のようなステップを踏むことで、お気に入りの子を花魁からやめさせることができます。

  1. 妓楼(ぎろう)の長(遊郭の店長)に花魁の身請けの相談をします
  2. 長から許可を得たら、お客さんは花魁の身代金と借金を支払います

しかし、花魁の身代金や借金は大変高額で、身請けをできるのは、よほどの大金持ちだけでした、

ですので、普通は花魁務めが終了するまで、一般の男性が身請けをするのは相当厳しかったと言われています。

大金持ちから身請けをされた花魁は、その男性の妻や恋人、愛人になるのが大半でした。

なぜ身請けは、一般男性には難しかったのか

なぜ身請けは、一般男性には難しかったのか

花魁たちは、農山村など、比較的貧しい地域から遊郭に売られてきました。

そして売られてきた時の身代金は、そのまま遊女たちの借金となりました。

加えて、昔は利子を制限する法律などはなく、相当高額な利子が課せられていたため、そこで借金が更に膨らんでいます。

そんな状況のため、借金と身代金の合計は、相当な額になっていました。

ですので、遊郭で遊ぶだけでも高いと思うような一般男性が、身請けできるはずがなかったのです。

ハンカチ必須!花魁の身請けに関するエピソード3選

では、ここからは花魁の身請けに関するエピソードを3つご紹介します。

真実の愛に生きた「小紫」

真実の愛に生きた「小紫」

出典:シットピ

かつて小紫という花魁がいました。

この花魁は、和歌が上手で性格もとても良く、お客の足は途絶えないほどの人気を博していました。

その小紫には、平井権現という運命の相手がいたそうです。

しかし、この平井は、ただの藩士であったため、身請けするほどのお金は作れませんでした。

そればかりか、小紫に会うだけのお金も次第に作れなくなってきました。

お金がなくなり、小紫に会えなくなった平井は、ついに強盗・辻斬りなどの悪に身を染めてしまいます。

そして、ついには捕まり、平井は処刑されてしまいました。

一方、小紫はとある大金持ちからいい条件での身請け話が出てきましたが、小紫はそれを望まず、最終的には身請けに当日に、平井の墓前で自害したと言われています。

愛に生きた小紫と平井の最後の結末は、とても悲しいものになってしまいました。

遊郭最大の身請け額となった仙台の花魁・高尾

出典:シットピ

仙台にある遊郭で代々名前を継がれてきた高尾。

その高尾の中でも「仙台高尾」という人物は、遊郭始まって以来最高の身請け額が叩き出されました。

お金を出したのは、仙台藩主の伊達綱宗。

総額なんと現在価格にして5億円!

5億円のお金を支払ったのですが、伊達の性格にも問題があったのでしょうか、花魁・仙台高雄は生涯一度も伊達に靡かなかったと言われています。

結果として、伊達の逆鱗に触れ、船上で吊るし切りにされてしまいます。

好きでもない男に買われてしまった高尾の悲劇はいかばかりかと推測すると、涙が出てしまいますよね。

姫路の大名を落とした花魁・高尾

姫路の大名を落とした花魁・高尾

出典:シットピ

姫路藩の3代目藩主・榊原政岑は、妻が亡くなった気晴らしとしてやってきた吉原で、6代目「高尾」に会いました。

一目惚れした政岑は、花魁高尾のお気に入りになるために、足繁く通って豪遊をしました。

そしてお気に入りになった後花魁・高尾を身請けする事となり、約2000両のお金を支払ったと言われています。

しかし、幕府の目に止まり、お叱りを受けて政岑は高尾とともに越後高田へ転封されてしまいます。

その後反省をした政岑は、花魁・高尾の助けを借りながら質素倹約に生活をして、民のために尽くしたと言われています。

身請けの花魁には悲しいエピソードがたくさんある

いかがでしたか?

花魁は華やかなだけではなかったのです。

強く生きる女性は美しいですね。

小説を読むとより花魁のことについて知れるので、花魁について知りたい方は次の記事もご覧ください。

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