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花魁は結婚や恋愛はできた?身請けや知られざる歴史を徹底解説
江戸時代当時の花魁たちに「結婚」はできたのでしょうか?
結婚は女性の憧れでもありますが、当時位の高かった女性たちは幸せを掴むことができたのでしょうか。
今回は、そんな花魁と結婚の関係についてご紹介します。
結婚や恋愛はできる?花魁の知られざる歴史の裏側
花魁は遊女の中でも位が高く、彼女らに合うために、男性たちは高いお金を払ったといいます。
それもそのはず。
花魁は遊郭に何千といる遊女の中のたった一握りで、数人しかいないと言われていました。
では、なぜ女性は花魁という道を進むことになったのでしょうか。
花魁は身売りされた女性たちのこと
花魁になる女性は、遊女として遊郭で仕事をし、自分の位を上げていきます。
彼女たちが遊女という仕事に就くことになったことの理由の多くは貧困による身売りです。
貧乏な家庭に産まれてしまった女の子は、家族の生活のために遊郭に売られることが多かったと言います。
花魁は借金を背負っている
身売りされた女性=遊女は、自分が売られた金額をそのまま自身で背負うことになります。
その借金を遊郭で働きながら返していたということですね。
しかし、この借金は莫大で一生働いても完全返済はできない人が多かったようです。
花魁という位についても借金を返し切ることは少なかったので、身売りに出された時点で多くの遊女たちは一生を遊郭で過ごすことを覚悟していたでしょう。
花魁に恋愛はできる?
映画や漫画で花魁の恋愛を描いた作品がありますが、江戸時代の遊女にとって恋愛は現実的ではなかったようです。
恋愛の相手として描かれるのはお客が多かったようですが、花魁とお客が会える時間は限られていて、しかも2人になるにはお金が必要です。
好き同士でもずっと一緒にいることは難しかったでしょう。
花魁は遊郭の中で暮らしているため、好きな人と一緒に暮らすことはできません。
誰か一人を好きになってしまう方が花魁にとっては辛いことだったのかもしれませんね。
花魁の結婚=身請け
恋愛をするのが難しい花魁ですが、結婚ができないわけではありません。
現代の結婚のようにどこかの家に嫁ぐ、というのとは違い「身請け」という方法が花魁とお客が一緒になる手段でした。
身請けは、花魁の借金を肩代わりすることで花魁であることをやめさせることです。
この方法であれば、花魁は遊郭を出ることができ、結婚したのと同じように一緒に暮らすことができたのです。
花魁は本当の妻にはなれない?
花魁の旦那さんになる人は、花魁の借金を全て支払う必要があるため、かなりのお金持ちである必要がありました。
当時そこまでのお金持ちといえば多くが既婚者であることが多く、花魁は身請けをしても正妻になれることは少なかったと言います。
妾、つまり愛人として迎えられることが大半だったとされています。
今だと、愛人になると聞くと気が引けますが、自分を縛っていた借金や遊郭から自由にしてくれる人と結婚ができるならどんな形でも良いと考える花魁も多かったのではないでしょうか。
花魁は気高く品性豊かな女性だった
遊女ということばや、愛人として身請けされたと聞くと花魁に悪いイメージを持つ人もいますが、当時の花魁は「位が高く」「品性のある人」でした。
お金持ちのお客様に失礼がないような、基本的な作法を身に着けていました。
現代で言うと、仕事ができる社長秘書のようなイメージです。
ですので、愛人として側に置いても恥ずかしくない、むしろ自慢したくなるような美しい女性だったのでしょう。
結婚がゴールではない花魁の人生
現代では結婚を一つの目標としている女性も多いですが、花魁たちが目指すのは結婚ではなかったようです。
多くの女性は、一生を遊郭で過ごしていくことを心に決めていました。
そんな中で、一緒に過ごす遊女たちと仲をはぐくんだり、お酒を飲んだり、和菓子に舌鼓を打ったりと、今の女性と変わらない人生を送っている部分もあったようです。
少し切ないですが、当時の生き方を学びながら自分の人生について考えてみるのも良いですね。