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2023.09.25

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花魁の帯が前結びなのは自分を美しく魅せるため!隠された秘密とは

皆さんの中にある花魁のイメージは派手な衣装に前結びの帯ですよね。

今回はそんな花魁の帯に隠された秘密をご紹介します。

花魁に興味のある方はぜひご覧ください。

花魁の帯にはこんな秘密があった!前結びの意味とは

着物は通常後ろで帯を結びます。しかし花魁の帯がなぜ前結びなのか、気になりますよね。

ではなぜ花魁の帯が前結びなのか勉強していきましょう!

お客を魅了するため

「花魁」は教養と美貌、そして粋な客あしらいの能力を持った最も位が高い遊女だけが名乗れる名称です。

特に花魁の格を表すためには身に着ける着物や帯などの衣装、かんざしなどの髪飾りの美しさが重要とされていました。

花魁が身に着けている着物などの装飾品は全て一級品です。

そのため、花魁としての価値をアピールする帯や着物が最も映える着こなしを目指したのが前結びのきっかけとなっています。

帯の柄や刺繍がよく見える結びの部分が一番美しいとされ、結び目を正面にすることで、「最も美しい自分を見せる」というのが、花魁が帯を前結びにした最も有力な理由とされています。

「一夜妻」という習慣

 

桃山時代頃まで使われていた帯は、細いひものような形をしており、飾りではなく着物の前がはだけないようにする目的として用いられていました。

しかし江戸時代に入ると、帯の幅も太く絢爛豪華な刺繍や染めが施され、おしゃれの一つとして使用されるようになったのです。

そのため、未婚女性はおしゃれを意識した幅の広い帯を後ろ結びで着用し、既婚女性は本来の細い帯を前結びで着用する流れとなりました。

その後、前で結ぶ帯は家事や生活の邪魔になると廃れていきましたが、その頃の風習が残り、帯を前で結ぶことで既婚者を表していたとされています。

そしてそれと同時に前結びは自分でもほどけるような結びとなるので、既婚女性のように「一夜限りの妻」という意味で花魁は前結びを採用していたとされています。

遊女らしい花魁ならではの切なく色っぽい話と言えますね。

上流社会の女性への憧れ

 

上流階級の女性の中では、前結びが一般的なスタイルとされていました。

大きく前で結んだ帯は、自分で着替えることができて便利なものですが、一方で家事や生活をするには邪魔になってしまいます。

しかし、上流階級の女性の周りには何かと世話してくれる人がいたため、単純におしゃれを楽しむことができたのです。

時代とともにデザイン性が優れ、帯も太くなっていったとされていますが、太くなりすぎたことで実用性が失われ、一般庶民の間では廃れてしまいました。

そのため、上流階級の女性の中にだけ前結びの習慣が残りました。

そんな上流階級の女性ならではのファッションに憧れがあったため、花魁は前結びを行うようになったとされています。

秘密が隠された花魁の帯。美しさと憧れの前結びをあなたも

花魁の帯に隠された秘密はいかがでしたか。

帯に隠された想いや意味を知ると、花魁の華やかなイメージも納得がいきますよね。

興味のある方は花魁体験をしてみてください!

 

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