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2023.08.16

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JPOPからボカロまで!遊郭に咲く花を歌うおすすめ花魁ソング4選

豪華絢爛な雰囲気の中にも、どこか哀愁が漂う花魁の世界。

その独特な世界観は、今も昔も様々な歌で表現されてきました。

今は童謡として親しまれているものから、流行りのボカロ曲まで、そのジャンルは多岐に渡ります。

そんな花魁をテーマにした曲、あなたはいくつ知っていますか?

今回は花魁の世界をテーマにしたおすすめの曲をご紹介します。

儚い花魁の心情を描く!哀愁漂う花魁ソングをチェックしよう。

花魁の華やかかつ物哀しい世界観は、時に小説で物語となり、時に映画で映像となり観客を虜にしてきました。

でも視覚的な情報よりも最も人間の感情に直で訴えてくるのが「歌」です。

意外と知られていませんが、実は花魁の世界や生き様をテーマにした曲は昔も今もたくさんあるんです。

そんな儚い花魁の心情を描く曲をいくつかご紹介していきます。

1.「指切りげんまん」の歌

「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます。指切った。」

子供の頃に友達や親となにか約束事をするときに歌う「指切りげんまん」の歌。

日本人ならだれでも一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。

「指きり」という言葉の由来は、遊女が好きな男性に愛の証として「小指を切って贈る」というもの。

花魁になる前の遊女たちは、皆田舎の両親から売られたり、誘拐されて無理やり遊郭に連れてこられたものばかりです。

そんな遊女たちは遊女街から出ることを禁じられていたので、早く結婚して誰かの妻になり、外の世界に出ることが夢でした。

そのため遊女たちは、愛した男性に「一生愛し続けます」という意味を込めて小指を切って贈ったと言われています。

「小指を切るほど愛しているから外の世界に連れていってね、約束を破ったら「げんまん(拳骨を万回)」だよ」という怖さと悲しさが入り混じった曲です。

2.「はないちもんめ」の歌

「勝って嬉しい はないちもんめ
負けて悔しい はないちもんめ
あの子が欲しい あの子じゃわからん
そうだんしよう そうしよう」

こちらも指切りげんまん同様に、よく子供のときに遊びながら歌ったポピュラーな歌です。

昔は貧しい家庭では、お金のために女の子を売っていたといいます。

買い手の人は花街で活躍できそうな可愛い子を選び、その子の親と交渉をします。

その交渉の様子を歌にしたのが、「はないちもんめ」です。

「はな=花」は買われていく女の子のことを指し、「いちもんめ=一匁」は値段のことを表しています。

「相談しよう そうしよう」と両親と買い手の人間が交渉していたかと思うと、少し背筋が寒くなる歌ですね。

3.米津玄師の「Flamingo」

「あなたフラミンゴ 鮮やかな フラミンゴ 踊るまま
ふらふら笑ってもう帰らない
寂しさと嫉妬ばっか残して
毎度あり 次はもっと大事にして」
≪Flamingo 歌詞より抜粋≫

近年のJPOPで最も勢いのあるアーティストといっても過言ではない米津玄師。

2019年にリリースされた「Flamingo」という曲も、直接的ではないものの、花魁の世界を歌っていると解釈できる曲です。

男性目線の歌詞と女性目線の歌詞が交差するところがポイントで、遊郭の客と花魁の心情を交互に表しています。

憂いを帯びた男女の心情が、現代風な曲調とアレンジで絶妙に表現されていて、とても耳障りの良い曲です。

タイトルになっているフラミンゴという鳥は、2匹が向き合うとハート型のように見えることから「幸福の鳥」とも呼ばれ、幸せの象徴として有名な鳥。

その幸福がフラフラ揺れ動いている様を、フラミンゴの「フラ」と掛けているというトリッキーな歌詞も特徴的です。

どんなに愛しても決して客と結ばれることはないと思っている遊女と、どんなにお金をかけても結局遊女は自分に振り向いてくれることはないだろうと切ない気持ちになっている男性客。

そんな男女の揺れ動く心情をうまく描いている名曲ですよ。

4.吉原ラメント(ボカロ曲)

「偽りだらけの恋愛 そして私を抱くのね
悲しいくらいに感じたふりの吉原 今日は雨
貴方様 どうか私を買っていただけないでしょうか
咲き出す傘の群れに 濡れる私は雨」
≪吉原ラメント 歌詞より抜粋≫

近年ニコニコ動画やYouTubeで人気を博しているボカロ曲にも、花魁をテーマにした曲があります。

「吉原ラメント」はその代表的な曲の一つ。

重音テトというボーカロイドを用いて、亜沙というボカロP(プロデューサー)が発表した曲ですが、演歌歌手の小林幸子や、和楽器バンドのような有名なアーティストもカバーしています。

三味線の音で始まるイントロと、歌の途中で度々入るセリフの部分がノスタルジックで印象的な一曲です。

外の世界に憧れながらも花魁としての人生を全うしようとする姿が、雨の描写と共に物哀しく、かつ妖艶に表現されています。

ボカロ曲には興味がないという方でも、一度は聞いてみることをおすすめします。

花魁のことを知りたいなら、ぜひ曲を聴いてみて

今回は花魁のことを歌った曲を紹介しましたが、いかがでしたか?

誰でも知っている童謡から最近の流行りの曲まで、花魁をテーマにした曲は幅広く存在しています。

花魁についての知識を深めるためにも、ぜひ一度聴いてみてくださいね!

今回厳選して紹介した曲以外にもまだまだたくさんあるので、自分でお気に入りの曲を発掘してみるのも楽しいかもしれませんよ。

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